「自分に環境調査ができるんだろうか?」
「環境調査ってどんな能力が必要なんだろう?」
環境調査に求められる4つの能力とは?
環境調査能力と一言で言っても様々な能力があり、ここでは①知識、②体力、③現場管理力、④運転能力の4つに細分化し、解説していきます。
必要な能力①知識
生物の分類学的な知識が必須です。私は鳥類が主に専門分野になります。幼鳥や若鳥の見分け方など、鳥と言っても奥が深く、また最新の研究結果で、新種などが記載されますので、そういった知識のアンテナを張りながら仕事をしていくことになります。好きこそものの上手なれといいますが、好きであれば、自然とそういった知識も増えていきますし、苦にはならないと思います。
自分の専門外の生き物についても知見を深めていくことが大事だと思います。私の専門は鳥類ですが、昆虫や魚類の調査をしたり、文献をまとめたりすることがあります。全く知らないよりか興味をもって知識を増やしておくことが大事だと思います。
また、生物分類技能検定という資格があり、幅広く生物の知識がえられることにもなり、自分の知識を研鑽にも役立つ資格ですので、ぜひ受けてみてください。
必要な能力②体力
野山を歩き、道なき道を踏査し、野性生物の調査をすることになります。体力は必須です。現場が続けば体力は維持できますが、私は冬場など現場が少ない期間は、ウォーキングやジム通いなどをして体力の維持に努めています。2時間ぐらい山道を歩ける健脚と、やぶこぎなどできる精神力があれば、あまり腕力などは必要ないでしょう。ある人に任せればいいと思います。
あと、体重が重い人は痩せましょう。毎日食べすぎです。夜ご飯を食べたら、朝ごはんまで食べない。シンプルですが、日々の生活習慣を正していくことが重要です。
必要な能力③現場管理力
生き物調査は、単独で実施することはほとんどなく、下請けの調査員の方々と一緒に行うことがほとんどです。建設コンサルタントの社員は、現場管理もやることになります。的確に作業内容を指示し、調査状況を把握することが必要です。状況に応じて調査内容を変更したり、判断することが求められます。これは、現場経験を重ねていくうちに身につくので、どんどん経験していきましょう。
一日の作業が終わって、宿泊先に戻っても、その日の作業内容の整理、翌日以降の作業内容の計画等、やることはいっぱいありますので、大変です。
必要な能力④運転能力
意外な盲点かもしれませんが、現場移動は基本的に車で行います。車の運転は必須と言っても過言ではありません。安全に運転する技術は、生き物調査をするうえで最も基盤となる技術と言えます。
交通ルールにのっとって、正しく運転することや、山道などの悪路を脱輪することなく運転することが求められます。調査は体力を使いへとへとです。なかなか思うように作業が進まないことだってあるでしょう。十分に時間がとれない時だってあると思います。焦ったり、しんどい状況で運転することがあります。どんな時でも、安全運転を心がけましょう。
まとめ
建設コンサルタントで求められる環境調査能力は以下の4つです、
①生物の知識 … 専門となる知識をみがこう。生物分類技能検定などの資格勉強も○
②体力 … 体力に自信がない人は、ジムに通ったり生活習慣を見直しましょう。減量するだけで、歩くペースや持久力も上がります。
③現場管理力 … 現場経験を増やしていくことで培われていきます。周到な準備・計画が大事です。
④運転技術 … 常に安全運転を意識しましょう。疲れているときも運転しなければならないときがあります。
いかがでしたでしょうか。ざっと必要な環境調査能力を解説してみました。参考なればうれしいです。