【技術士二次試験対策】勉強法、継続力、モチベーション確保について

技術士は、建設コンサルタントの技術者にとって必須の資格といえますね。私もこの資格取得には苦労しました。これまで何回試験を受けたことでしょうか。ざっと5回ぐらいですかね。最初の2,3回は正直勉強法も分からず、会社に言われるがままに受けていて、それはそれはひどい結果でした。4回目あたりから、気を引き締め、様々な情報を得つつ勉強を始め、点数(ABC評価)も上がってきました。試験を何度も受けて分かったのは、合格には、①適切な勉強法で、②継続的な学習を、③モチベーションを維持しつつ 1年間取り組むことが重要だということでした。

建コン助教☆
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合格には、①適切な勉強法、②継続的な学習、③モチベーション維持の3つが大事!!

何度も試験に落ちている身分で、えらそうに合格法なんて!と思いましたが、自分の経験を少しでも資格取得に励んでいるみなさんのためになればと思い、私が勉強に使っている方法をそのまま載せますので、ぜひ参考にしてみてください。ただし、人によって合う合わないはありますので、そこは自己責任で活用のほどお願いします。ちなみに私も複数の技術士取得のため、現在も勉強を頑張っている受験生です。

技術士二次試験 適切な勉強法とは?

最初に技術士試験を受けるときに、過去問をみて思いました。「どんな勉強をしたらよいんだろうか?」 論文形式の資格試験って過去にいくつか受けてきましたが、模範解答がないんですよね。どう勉強したらいいのか、当時の私も途方にくれました。

日経コンストラクションの記事「技術士一直線」を読むと、キーワードによる学習と先輩技術士の添削が勉強法として挙げられています。ネットで色々調べてもやっぱりこれがよく紹介されているようで、一般的な勉強法なのでしょう。かくいう私もこのキーワードによる学習と先輩技術士による添削で勉強しました。まずはキーワード学習について解説します。

キーワード学習とは?

ここでは、建設環境分野に絞って、事例を挙げていきます。

キーワード学習とは、様々なテーマに対して、記述すべきキーワード(見出し)を3つ程度書き出す方法です。様々なテーマでキーワードのセットを作成し、ひたすら暗記するのです。これが一番効きます。というか、とにかくインプットしないとアウトプットできません。逆に言えば、自分の頭の中にインプットされていれば、多少問題が覚えていたこととずれていても、多少強引に書くことができるんです。ドンピシャで問題を当てることはできませんが、何とか自分の得意な分野に回答を持っていくことは可能です。インプットの量が大事です。

じゃあ、いったい何をどれだけインプットすればよいのかということですが、本サイトでは、実際私がキーワード学習で使用したキーワードセットをどんどん出していきます。例えばこんな感じです。

テーマ(環境分野) キーワード 3つ
ヒートアイランド 原因 ①アスファルト舗装等の人工被覆率増加、②自動車、エアコン等の人工排熱増、③ビルの高層化及び高密度化による風通しの悪化
太陽光発電 想定される影響 ①パワーコンディショナーの騒音、②反射光による民家への影響、③景観の悪化
富栄養化 対策 ①流入河川の水質浄化、②貯水池内曝気、③遮光によるプランクトン抑制

左側のテーマ(問い)に対して、右側のキーワード(解)が瞬時に出てくるように何度も見返して覚えてください。とにかくひたすら覚えてください。内容がわからなくてもよいです。まず覚えましょう。私が勉強に使ったキーワード集については、今後記事にして公開しますので、ぜひ参考にしてください(随時更新)。不思議なもので、いくつか覚えていくうちに脳が勝手に知識同士を結び付けて、より強固により深く理解できるようになっていきますので、頑張りましょう。

自分自身で、キーワードをつくっていくことが一番の勉強になりますが、当サイトでは、私が作成したキーワード集を随時公開しています。勉強に活用いただけると嬉しいです。

【技術士二次試験対策】建設環境分野頻出キーワード30選 その1

先輩技術士による添削

先輩技術士に添削してもらえれば、客観的な目線から文章の良しあしを教えてもらえますし、文章力のアップも間違いありません。とはいえ、日々の業務をこなしながら何本も何本も答案を作成することは極めて困難でしょう。やっぱり、忙しいですよね。私も何本も答案を添削してもらったことはありません。試験前に2問程度、上司に見てもらいました。それも昨年の出題問題の解答です。自分の文章の癖などがわかればよいと思いますので、予想問題など凝った解答案をつくる必要はないかなと思っています。また、会社の人に見せるのが嫌なら外部の添削サービス(有料)もあります。こういったサービスも活用しながら合格を目指しましょう。

継続的に学習するには?

kinkateによるPixabayからの画像

継続は力なりといいますが、日々の仕事に追われ、環境調査なんて年がら年中現場に駆り出され、不規則な勤務が続き、なかなか継続して学習ができないのが現実です。継続するにはどうしたらよいでしょうか。ここでは、私の実体験をもとにいくつかのテクニックをかいていますので、自分に合うものを取り入れてみてください。

①勉強にとりかかるまでのハードルを下げる スマホの活用

Foundry CoによるPixabayからの画像

勉強すると一言で言っても、勉強するまでに実は多くのタスクをこなしています。例えば、家に帰って、机に向かって、参考書を開いて、ノートを開いて、勉強する と、勉強に入るまでにタスクがいくつかありますね。これが多ければ多いほど勉強に取り掛かる心理的なハードルは上がり、手を付けるのが億劫になってしまいます。できるだけ取り掛かりやすい環境を構築することが重要です。私のお勧めはスマホでの勉強です。絶対毎日触りますし、どんな場所や状況でもスマホは開いていますよね。ですからスマホを使っての勉強の心理的なハードルは極めて低いんです。

私は、スマホに単語帳のアプリを入れて、テーマとキーワードのセットのデータをインプットさせます。キーワード法による勉強をすきま時間にやっていました。例えばこんな感じです。単語帳アプリは好みのものをご使用ください。csvデータ等がインポート、エクスポートできるものが便利です。

指一本で勉強がスイスイできます。ぜひ参考にしてみてください。

②音声によるインプット

UnsplashAlex Blăjanが撮影した写真

①では、スマホに入れて、スキマ時間に開いてインプットするということを書きましたが、インプットには集中力が必要です。疲れていたりすると、それでも手がつかないこともあると思います。そんな時は、音声データによるインプットを試してみてください。事前に、キーワード集を録音しておけば、疲れている時でもぽちっと聞くだけでOKです。お皿を洗いながら、洗濯物を干しながら、掃除をしながら耳からインプットが可能です。ベットの中でも横になりながらインプット可能です。自分の声を聴くのが嫌だという人は、アプリによってはボイスチェンジャー機能がありますから、声を変えて録音可能です。とにかく、継続は力なり。耳からもインプットできる体制を整えてみてはいかがでしょうか。

③ネタ切れを起こさない

スマホでの勉強のデメリットは、自分でインポートしたデータしか勉強できないという点ですね。自分に合わせてカスタマイズされた内容になっているのですが、それを準備するのがとても大変、手間がかかります。そういうときはぜひ、当サイトオリジナルのキーワード集を使ってください。環境分野限定ですが・・・随時更新していきますので、活用いただければうれしいです。もちろん自分で作っても良いと思います。勉強ネタの調達方法は、何でもいいんですが、Googleで以下のテーマで国土交通省や環境省の関連説明資料を検索してみてください。大事なことは時間をかけすぎないことです。サクッと検索してサクッと勉強ネタをつくることです。多少間違っていてもいいです。スピードが大事です。というのも勉強が進むにつれて、だんだんと頭の中の知識が有機的に洗練されてきますので、ネタ収集、作成の精度が勝手に高まっていきます。最初のうちは間違いなんか気にせずどんどん勉強ネタを作ってスマホにインポートしましょう。

モチベーションを保つには?

上記、継続するためのテクニックを紹介しましたが、モチベーションを保つのは本当に大変ですよね。試験までは数か月と長丁場になります。モチベーションの保ち方は人それぞれかもしれませんが、私のやり方や、周りでやっていた方法などを紹介したいと思います。

①年収アップ

S KによるPixabayからの画像

やっぱりこれですよね。私の会社は資格手当があり、月々の給与にプラスされます。確実に年収を上げることができる方法ですよね。資格手当がない会社もありますが、多くの場合、技術士という資格は社内でも重宝される資格ですから、待遇が良くなる場合がほとんどです。年収を確実に上げることができますから、試験勉強がんばりましょう!

②名誉欲

技術士は、国家資格であり、士業(しぎょう)といわれます。国家資格を有する士業については、税理士や弁護士等様々ありますが、一般的に資格取得にある程度の実務期間が必要で、また試験の難易度が高い場合が多いです。この試験合格の難易度が高いため、その資格に関する専門性が法的に担保されることになり、独占業務(●●士しかできない仕事)が国に認められています。技術士でいえば、公共事業における「管理技術者」の要件になっていますよね(近年はRCCMやその他資格でも管理技術者の要件をみたしています)

難関資格ですから、技術者として一人前と認められる風潮もまだまだあります。技術士をとるということのモチベーションになりますね。

③とにかく手を付ける ~作業興奮に頼る~

とにかくやれという精神論ではありません。とにかく作業に取りかかるとその作業自体に興奮を覚え集中することができ、作業ができるようになります。これを心理学の世界では作業興奮というらしいのですが、継続性の段落で書いたように、取りかかりのハードルをさげて、作業興奮に頼れば、少しでも勉強に取り組むことができます。勉強時間は短いかもしれませんし、モチベーションアップにならないかもしれませんが、勉強しない期間が延びれば延びるほど、モチベーションって下がりますよね。勉強しない期間を短くし、モチベーションを下げすぎない効果があると思います。

④休むことも重要 自己否定はしない

sarahbernier3140によるPixabayからの画像

日々の業務をこなしながら、家族がいる方は家族との時間を大事にしながら、試験勉強するのはとても大変です。長い期間勉強しないのは良くないですが、休日はしっかり休むことも重要ですね。なにより日々の暮らしに影響がでないようしっかり休むことが大事です。勉強が計画通り進んでいないことで焦ったりすることもあると思いますが、長い目で見てください。勉強を完全に放棄することが最悪で、それ以外ならいいじゃないですか。自己を否定することなく、長い試験勉強レースを乗り切りましょう。

 

以上、私の勉強法をざっくりですが、紹介してみました。資格取得に向けて頑張りましょう!

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