建設コンサルタント上位10社を徹底比較!年収や専門分野についても 

「これから建設コンサルタントに就職を考えていて、ランキング上位の会社を知りたい!」

「売上上位の会社なら、きっと年収も高いから、就職先の候補にしたい!」

「今の会社は給与も低く、ランキング上位の会社に転職して年収をもっと上げたい!」

これから建設コンサルタント会社に就職したい人向けに、業界のランキングトップ10の会社の売上について徹底的に分析してみました。

この記事を読めば各社どのくらい売上高があって、どんな強みがあるかわかります。新卒年収(初任給)や平均年収情報も載せてますのでぜひ参考にしてみてください。

2023最新! 売上高ランキング

雑誌日経コンストラクション2022年4月号に掲載されている、「2021年1月期~12月期決算 建設コンサルタント会社ランキング」をもとに、建設コンサルタント部門売上高上位10社をグラフにしました。

出典:「2021年1月期~12月期決算 建設コンサルタント会社ランキング」,『日経コンストラクション』2022年4月号,p.53

売上高 第1位 日本工営

1位は「日本工営」でした。全売上高約740億円のうち、584億円が建設コンサルタント部門の売上高になります。2位以下のコンサルと異なり、建設コンサルタント部門以外の売上高も155億円あるのが特徴的ですね。官公庁だけでなく、民間や海外でも実績があるのが強みですね。アジア中心にODA案件も強いです。

部門別でみると、河川、砂防及び海岸・海洋分野が16%でトップ、次いで鉄道が7%、港湾及び空港、道路、鋼構造及びコンクリート部門がそれぞれ6%でした。また、本サイトで注目している建設環境部門は5%で業界第3位でした。環境分野にも強い会社ですね。

出典:「2021年1月期~12月期決算 建設コンサルタント会社ランキング」,『日経コンストラクション』2022年4月号

日本工営株式会社 HP:https://www.n-koei.co.jp/

日本工営の初任給は、修士卒で260,300円、大卒で248,500円です。給与水準はとても高いといえますね。(出典:日本工営株式会社 HP:https://www.n-koei.co.jp/

平均年収は、790万円(平均39歳)とのことで、これも業界トップクラスといえますね。(出典:就職四季報2024年版)

 

 
シマさん
業界内での評判も高く、私のまわりでも日本工営にあこがれて、転職した同僚も何人かいますね。

 

 

売上高 第2位 パシフィックコンサルタンツ

2位は「パシフィックコンサルタンツ」でした。全売上高約530億円のうち、514億円が建設コンサルタント部門の売上になります。道路分野、廃棄物分野、港湾・空港分野ではトップシェアを誇りますが、他の分野でも上位のシェアを占めている大手になります。

部門別でみると、日本工営同様に河川、砂防及び海岸・海洋部門がトップで14%でした。さらに道路部門も14%で並んでいます。次いで鋼構造及びコンクリート部門が12%でした。また、建設環境部門は6%で、業界全体でみると第4位で、日本工営同様に環境分野にも強い会社といえますね。

パシフィックコンサルタンツ株式会社 HP : https://www.pacific.co.jp/

パシフィックコンサルタンツの初任給は、修士卒で264,000円、大卒で250,000円です。給与水準はとても高いといえますね。(出典:パシフィックコンサルタンツ株式会社 HP:https://www.pacific.co.jp/

売上高 第3位 建設技術研究所

3位は「建設技術研究所」でした。全売上高約486億円のうち、466億円が建設コンサルタント部門の売上になります。建設技術研究所は、河川・砂防及び海岸海洋分野に強みを持つ会社で毎年トップシェアを誇っています。建設環境分野では7位でした。

株式会社 建設技術研究所 HP :http://www.ctie.co.jp/

建設技術研究所の初任給は、修士卒で235,000円、大卒で226,000円です。初任給としては普通かなと思いますが、平均年収は飛びぬけて高いです。(出典:株式会社建設技術研究所 HP:http://www.ctie.co.jp/

平均年収は、なんと1,013万円(平均41歳)とのことで、業界トップです。大台に乗っています。うらやましい。(出典:就職四季報2024年版)

 

 

 
シマさん
建設コンサルタント会社の中で平均年収が高いのが建設技術研究所かセントラルC(売上高ランキング第25位)ですね。給料払いがいいのはとても大事な要素ですよね。

 

売上高 第4位 オリエンタルコンサルタンツ  第5位 オリエンタルコンサルタンツグローバル

4位、5位は「オリエンタルコンサルタンツ」グループですね。オリエンタルコンサルタンツグローバルは2014年にオリエンタルコンサルタンツより分社独立しており、ここでは分けていますが、グループとしてみれば合算して売上高は約500億円になりますので建設技術研究所を抜いて3位となります。

4位のオリエンタルコンサルタンツは、道路部門、鋼構造及びコンクリート部門が特に多いですね。オリエンタルコンサルタンツは、建設環境部門で売上高ランキング12位でした。5位のオリエンタルコンサルタンツグローバルは、鉄道部門が突出して多いですね。建設環境部門の売上高はほとんどないようです。

株式会社オリエンタルコンサルタンツ HP:https://www.oriconsul.com/
株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル HP:www.oriconhd.jp/

売上高 第6位 エイト日本技術開発

6位は「エイト日本技術開発」ですね。会社の全売上高241億円のうち、221億円は建設コンサルタント業務を占めています。

売上高に占める各部門の割合でみると、鋼構造及びコンクリート部門が突出していますね。鋼構造及びコンクリート部門というのは、

株式会社ナルサワコンサルタントHPによれば、『河川、道路、鉄道の上空を通過するための「橋梁」、道路機能を如何なく発揮するために必要となる「ボックスカルバート」や「擁壁」、河川堤防を保護する「護岸」、河床洗堀を防止する「落差工」や「護床工」、河川水の取水や陸地の水を河川へ滞りなく排水する「樋門」、土砂災害防止の影の立役者「砂防堰堤」、耕作地への取水源である河川に計画される「頭首工」、頭首工から各耕作地への配水と残水を誘導する「用排水路」などがあります。これらの施設のほとんどは、「鋼」と「コンクリート」という材料が使用されており、「鋼構造及びコンクリート」という部門は、社会資本を整備するうえで非常に重要な位置を占めています。』とのことです。

こういった施設の概略~詳細設計を強み持つ会社ですね。建設環境部門の割合は2%程度と低い水準ですね。

 

 
シマさん
建設環境部門でみても、ランキングには入ってこない会社です。環境系をねらっている人にはオススメはしません。

 

株式会社エイト日本技術開発HP:
https://www.ejec.ej-hds.co.jp/

売上高 第7位 日水コン

7位は「日水コン」ですね。会社の全売上高218億円のうち、217億円は建設コンサルタント業務を占めています。

売上高に占める各部門の割合でみると、ここまでの上位コンサルと全く毛色が異なりますね。日水コンは水道専門のコンサル会社です。上水道及び工業用水路、下水道が9割近くを占めています。

建設環境部門は2%程度で低い割合ですね。あまり環境系の業務はやっていないと思われます。

 

株式会社日水コンHP:https://www.nissuicon.co.jp/

売上高 第8位 八千代エンジニヤリング

8位は「八千代エンジニヤリング」ですね。会社の全売上高222億円のうち、217億円は建設コンサルタント業務を占めています。

売上高に占める各部門の割合でみると、河川、砂防及び海岸海洋が24%で全体の4分の1を占めています。この分野に強みをもつ会社ですね。ついで、鋼構造及びコンクリート部門、道路部門でした。

建設環境部門は7%を占めており、建設環境部門だけでみても全社ランキングで毎年10位ぐらいのシェアを占めています。環境系にも強い会社ですね。

 

八千代エンジニヤリング株式会社
HP:https://www.yachiyo-eng.co.jp/

売上高 第9位 JR東日本コンサルタンツ

9位は「JR東日本コンサルタンツ」ですね。会社の全売上高239億円のうち、216億円は建設コンサルタント業務を占めています。

売上高に占める各部門の割合でみると、鉄道部門が34%を占め、鉄道に関する設計等に特化した会社ですね。JR東日本のグループ会社で、鉄道系の建設コンサルタントに分類されます。ついで、鋼構造及びコンクリート部門が11%で、橋梁設計なども強みをもっていますね。

建設環境部門は2%程度で、鉄道事業の振動騒音や環境アセスメントをやっているようです。

 

 
シマさん
新幹線やリニアなどの大規模鉄道事業では必ず環境アセスメントが実施されますが、こういった鉄道事業系の環境調査がしたい方にはぜひオススメの会社ですね。私もリニアや新幹線事業の環境調査をやってみたいです♪

 

JR東日本コンサルタンツ株式会社HP:https://www.jrc.jregroup.ne.jp/

 

 

売上高 第10位 パスコ

10位は「パスコ」ですね。会社の全売上高503億円のうち、213億円は建設コンサルタント業務を占めています。

売上高に占める各部門の割合でみると、測量部門が30%を占め、測量に特化した会社ですね。よく災害時(洪水や地震)に空撮画像を撮って公開しています(例えば)。ついで、道路部門及び都市計画・地方計画部門が7%ですね。

建設環境部門は1%程度で、メインの部署とは言えないようです。

 

 
シマさん
実際、私も働いていて環境系の業務ではあまりパスコについて聞いたことはないです。やはり測量に強いイメージですね。

 

 

まとめ

この記事では、2021年建設コンサルタント部門の売上高TOP10を紹介しました。内訳も部門別に明示してますので各社の強みが分かるかと思います。これらのうち上位4社は、建設環境分野でもトップ10に入ってきますので、環境調査を仕事にしてみたい人にとっては、選択肢に入ってくる会社と思います。

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