建設コンサルタントって、残業が多く大変ってイメージがありますよね。実際どのくらいの残業時間になるのか、「繁忙期」といわれる年度末の時期はどんな勤務になるのか、就職にあたって知っておきたいのではないでしょうか。
この記事では、実際の私の勤務記録から10年前(2013年)と現在の繁忙月(ここでは3月とします)の勤務時間の比較をしてみました。ガチの情報です!身バレがこわいのでちょっと幅をもたせていますが。
比較から、現在は「働き方改革」により、テレワーク、深夜残業禁止、休日勤務禁止が徹底されるようになり、一昔前の残業地獄はかなり減っていることがはっきりわかります。ぜひ最後までご覧ください。
うちの会社は比較的早期から働き方改革に取り組んできました。他社の友達なんかに労働環境について聞いてみると中々ここまで進んではいないようでした。
繁忙期の実態 10年前と現在(2022年)
この業界では、年度末にあたる1~3月が繁忙期と呼ばれ、1年のうち最も忙しくなる時期となります。これは、年度末に次期業務がまとまって新たに発注されるため、その受注対応に追われることと、抱えているほとんどの業務の工期末が2~3月に設定されているため、納品に向けて成果品(報告書)作成に追われるためです。
現在の繫忙期と10年前の繁忙期を比較してみました。
【表(シマさんの実際の勤務時間)】
項目 | 10年前の3月 | 2022年3月 |
月残業時間 | 100~200時間 | 60時間 |
勤務日数 | 28日 | 26日 |
休日 | 3日 | 5日 |
月残業時間は、10年前は100~200時間ほどでした。3月は納品のための打合せで出張したり、早春季の現地調査も入ってくるため、社外にいることも多いのですが、それでも多い年は200時間ぐらいまで達しました。徹夜もしばしば、土曜日は当たり前のように出勤し、日曜日出勤は隔週でやっていました。
当時、上司はもっと激しく残業していましたね。週5で徹夜、お風呂は近所のサウナ・・・ 銀マット敷いて、机の下で寝ている姿をよく見かけました。私は意地でも帰りました。
私、シマさんの10年前の繁忙期の勤務スケジュールを復元してみました。今はこんなに働けないですね笑
今現在は、月残業時間は60時間まで減少し、毎週少なくとも1日は休みがある状態です。10年前と比較しかなり改善されました。
社会情勢もあるのですが、業界全体で本気で働き方改革に取り組んでいる結果として、労働環境が徐々に改善されつつあるのだと思います。
ただ、うちの会社では一部の社員に過度に業務量が集中するケースも散見されます。優秀な人ほど忙しい。まさに過渡期にある状態です。
発注者も、発注時期をずらすなど、年度末に発注が集中しないよう工夫し始めています(業務発注の平滑化)。工期も年度末である必要のない業務については、柔軟に設定されるようになり、徐々にですが工期が年度末に集中しないようになってきています。こういった部分も繁忙期の労働環境改善に一役買っていると思います。
最後に、今現在(2022年)は、もう残業地獄ではないですからね。業務が集中するとはいえ、月残業時間は80時間未満ですし、基本的に日曜日は休みです。ずっと繁忙期ではありません。4月になると一気に落ち着きます。
以上、参考になればうれしいです。